一期一会

 

先日久し振りに従兄弟に会いました。

一人は東京に住み、もう一人はイギリス。

なので度々会えるわけではありません。

叔母(従兄弟たちのお母さん)の命日ということでこちらに帰って来た機会に

会うことが出来ました。

こんな時、亡くなった人が繋げてくれているんだな~ と思います。

 

イギリスに住んでいる従兄弟のパートナーはフランス人。

とっても美しく魅力的な女性です。

日本の文化を愛し、日本人の感覚もよく理解してくれていて、

言葉は通じなくてもハートで通じ合える気がします。

 

従兄弟たちに会えるのはいつも楽しみ。

それは私の父も同じで、この日を楽しみにしていました。

久し振りのお喋りを楽しみ、お互いの元気そうな姿に安堵して、

そしてあっという間にお別れの時間。

 

父は珍しく手を差し出し、手を重ね合いました。

父は運動機能が衰えていく脳の病気に罹っていて、だんだんと体が動かしにくく

なっています。

高齢でもあり、次に会う時には同じ状況であるとは限りません。

きっとこみあげる思いがあったのでしょう。

 

その光景を見ていて、切なさと共に、その気持ちを受け止めてくれる人の居ることの

ありがたさを感じました。

 

心を込めて接する人との関わりは、どんどん人生を豊かにしてくれます。

一期一会。

高齢でなくても、特別な状況でなくても、その瞬間はその時だけ。

その瞬間に心を込めると、温かい何かが流れます。